キーフレーズ
ロボット空間をミクロレベルまでデザインする
- 情報+機械で広がる未来 –
本学科の教育の特色
本学科の教育の特色について説明したいと思います。機械情報工学科の教育の特色を挙げるとすれば、(1)基礎をバランスよく幅広く学ぶことができる。(2)プロジェクト形式の授業が多数開講されているために、協調性とリーダーシップを伸ばすことができ、また双方向型、学生参加型、主体的に学び合う教育・学習環境で学ぶことができる。(3)高い学生満足度。にあるといえます。
(1)基礎をバランスよく幅広く学ぶことができる:
1年生では、自然科学系、人文系の科目を通して、基礎をバランスよく幅広く学んでいきます。低学年では、ハードウェア、ソフトウェア、機械科学、機械応用に関連する科目によって実践力を養成していきます。
特に、機械情報プロジェクトIでは、フィジカルコンピューティングを通して、コンピュータを組立てる充実感、自分のアイデアを形にする面白さを体験しつつ、コンピュータに対する基礎知識を身につけていくことができます。
機械情報プロジェクトII,IIIでは、ロボットの設計とプログラミングを実践する中で、独創力、チームワーク力の育成を通して、社会人になってからも必要となる遂行力を身につけていきます。
学生実験では、将来、研究者や技術者となるために必要な、報告書やレポート、実験データをまとめる力をつけていきながら、ハードウェア・ソフトウェアの実際を学びます。
また、研究室に配属され卒業研究や大学院での研究を通して、最先端の知識・技術を身につけていきます。
(2)プロジェクト:
プロジェクト型科目により、協調性とリーダーシップを伸ばすことができます。問題解決型PBL(Problem-Based-Learning)から、さらに一歩進んだ、問題解決・プロジェクト型学習(Project-Based-Learning)や、 チームベース型学習(Team-Based-Learning)などの最新の学習形態を多数の授業に取り入れており、問題解決力、実践的な知識や行動力、 コミュニケーション力、総合力を効果的に身につけていくことができるのも、機械情報工学科の大きな特長となっています。
双方向型、学生参加型、主体的に学び合う教育・学習環境として、本学部には、グループワークに向く新しい教室がMILAiS(インタラクティブ学習棟)として利用可能であり、ここでの学習活動を通して、論理的思考力や課題解決能力を身につけていく事が出来ます。
本学科の卒業生には、高い専門性に加え、実践的な英語力を伴った国際感覚のある技術者としてのニーズが増えてきています。毎年、提携校の大学から交換留学生が本学科に学びに来ており、異文化を背景とする学生との交流を行えるのも本学科の楽しみの一つといえます。
また、電気自動車プロジェクトやマイクロマシンプロジェクトなど、機械情報工学科の学生が主体となって実施しているプロジェクトが幾つも実施されていることも、機械情報工学科の特長といえます。
(3)高い学生満足度:
毎年実施される卒業時アンケート調査では、大多数の学生が機械情報工学科を卒業したことに対して、非常に満足しているという結果が得られていることも本学科の大きな特長の一つです。本学科のカリキュラムが、個々の学生を成長させ、大きな満足感を与えていることの表れとみなせます。
学習・教育到達目標
機械情報工学科(機械情報工学教育プログラム)の「学習・教育到達目標」
(A)情報と機械を融合した新しい技術を目指し、情報工学と機械工学の双方の基礎と応用を習得する。
(A-1) 自然科学の基礎―機械情報工学で必要となる数学、および機械情報工学の基礎となる物理・化学について理解し、機械情報工学へと応用できる能力
(A-2) 情報工学の基礎―計算機のハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションについて理解し、機械情報工学へと応用できる能力
(A-3) 機械工学の基礎―機械工学の基礎概念について広く理解し、機械情報工学へと応用できる能力
(B)情報と機械を融合した新しい技術を目指し、理解力、思考力、問題解決能力、論理的表現力を総合的に養う。
(B-1) デザイン・構想力―設計法を理解し、与えられた制約条件のもとで仕様・性能を満たす設計ができる能力
(B-2) 実験―実験の目的を認識しながら実験を計画・遂行し、実験において体験する諸現象を評価できる能力
(B-3) 実習―設計から製造に至るプロセスを体験し、そのプロセスで必要とするスキルや知識を適用できる能力
(B-4) 問題解決、総合力―機械情報工学分野の与えられた課題に対して、基礎知識と専門知識を応用する能力、および計画的に取組み、まとめあげる能力
(C)情報と機械を融合した新しい技術を目指し、種々の歴史、文化、習慣、価値観を背景とした技術の役割と倫理的責任を理解し、 人類の幸福と国際協調に貢献できる能力を身につける。
(C-1) 技術者倫理―技術者が社会や自然環境に対して果たす倫理的責任の自覚
(C-2) 国際社会と文化―社会、文化、習慣の歴史や価値観を理解し、国際協力できる能力
(C-3) コミュニケーション―技術文書の作成、プレゼンテーション、外国語の基礎
(C-4) 協調性とリーダーシップ―共同作業を進める上での協調性を理解し、その役割と責任や責務の範囲でリーダーシップを発揮する能力